パンデミック以前、通勤時間が長いという話をした。
妻は住むところと同じ市内に勤めているのに対し、筆者は1時間20分以上かけて通勤している。
それは不公平だ、という話だ。
当時は本当にそう思っていたし、体もきつかった。
だが今はどうだろう。
確かに通勤時間は長い。
しかし、パンデミックのおかげで電車内は空いていて、筆者のような田舎から通う者はほぼ確実に座ることができる。
そうすると、寝て過ごしてもいいし、本を読んでいてもいい。スマホを触っていてもいい。
公序良俗に反すること以外、何をしていてもいい。
つまりは、完全に一人の時間を座って過ごせる。
子供が生まれてから、家事や仕事に追われることが多く、一人の時間が激減した。
すべては子供のために。
夫婦でそういうマインドになった。
だから、この通勤時間はありがたい。
在宅勤務も交えつつなので、週に3回ほどの通勤。
毎日だと辛いが、週3回なら、体力的にも問題ない。
あれほど嫌だった通勤が、今は一種のオアシス。
逆に妻は車通勤なので、気は抜けない。
しかし、彼女がこの住環境を選んだのだから仕方がない。
何を選んでも良し悪しはあるが、こうも通勤に対する見方が変わるとは思わなかった。
リラックスできる時間を作るのは大事だ。
今度は通勤時間をどう生かすか、それが課題だ。