真夜中のジョギング

年齢を重ねるたびに、生きることに対する苦しみが薄らいできているのは、きっと自分にとって正しい生き方をしているからなのだろう。

学生の頃は、あまりにセンシティブだった。
生きているだけで苦しかった。

友人の無邪気な攻撃に、多大な時間をかけて悩んだ。
周りの目が気になり、目立つことをひどく畏れていた。

しかし社会人になり、そんな困難から逃げずに戦うことを決意してから、少しずつ強くなり、いつしか苦しみや畏れを感じなくなっていった。

心の成長を感じながら、年齢を重ねることに楽しみを抱くようになった。

 

一方で、それと反比例するように身体のほうは徐々に老い衰えていく。

肌の木目は荒くなり、肉は落ちていく。
若い頃の輝き、瑞々しさは徐々に失われていく。

年月をかけて精神を磨いても、身体の輝きは徐々に失われる。

この世に完全なものなど存在しない。
万物は全て、最後には朽ちてなくなる。

磨いた精神も、身体の喪失とともに失われる。

これもまた困難と言えよう。
老いという困難である。

 

恐れ多くも筆者は、そんな人類最大の困難にさえも立ち向かおうとしている。

 

毎日のジョギングによって。

 

休日は日の高い時間帯に。
平日は帰宅後の真夜中に。

神をも畏れぬ所業。

心の成長に加え、身体の若返りも図ろうとしているのである。

強欲極まりない。

一体この先、筆者はどこに向かっていくのか。

 

 

・・・と、ここまで仰々しく書いてきたが、要するに、健康と美容のためにジョギングを始めたのである。

毎日20分。

始めて二週間が経過したが、感触は良好である。

肌の透明感が増し、肉も引き締まってきた。

また、睡眠の質も上がったように感じる。
平日の昼間、眠気を感じることが少なくなってきた。

もう少し続けてみようと思う。

 

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