子供の寝顔を見ながら、この子とはきっと将来いろんな衝突があるんだろうな、と勝手に想像している。
まだ1歳にも満たない子にそんな思いをもつのも変だが、への字に曲がった意志の強そうな口元をみると、なんだかそんな気がしてならない。
顔が妻に似ているのも、そう思う理由かもしれない。
妻との衝突にとてつもなく気力・体力を使ってきたから。。
自分の子がもし勉強嫌いな子だったら困るなと思ってしまうのは、筆者がもう一端の親になっているからなのだろう。
勉強なんてしなくたっていいじゃんと思っていた筆者の少年時代。
親に口酸っぱく勉強しろと言われ、また先生に怒られるのが嫌で仕方なくやったが、娘にはどうやったら勉強の大切さを理解してもらえるだろう。
一応断っておくが、筆者は何も学校の勉強だけを頑張ればいいと言っているのではない。
社会人になっても勉強は続くし、机に向かうだけでは得られない、社会人としてもマナーや人間関係の構築、お金の上手な使い方なども身につけるのも勉強だ。
ただ、学校の勉強は、それら発展問題に取り組む上での基礎になる。
理科や社会ができないと、一般常識がないまま社会に出てしまい、雑談や商談で困ることになるだろう。
社会や算数が分からないと経済は分からないし、経済が分からないと上手くお金を使えない。
算数で得られる論理的な考え方、帰納的、演繹的な考え方ができないと、一般社会で自分の主張を通すことができない。
そして何より、人生を歩む中で壁にぶち当たったとき、それをどうやって乗り越えるか、何をどの程度頑張れば良いか、ということを考える力を勉強は養ってくれる。
学生の頃、勉強を頑張った人ほど、そういった、壁を乗り越える能力が高い傾向にあると思う。
そしてそういう人は、学ぶ意欲が高く、問題を乗り越えることに前向きだ。
もちろん、社会に出てからは社交性やコミュニケーション能力も大事で、そういったことは遊びや家庭の手伝い等で得られるので、勉強だけをやっていればよいわけではない。
ただ、そういったことは、子供にわざわざやれと言うまでもなかったり、その必要性を理解し易かったりする。
子供がなかなか理解できないのは、学校の勉強の必要性だ。
いくら将来役に立つからと言ったところで、そんな遠い将来のことを想像できるはずもないし、それより今遊びたいんだよ、と思うだろう。
やはり、子供には将来のことをとやかく言うのではなく、目先の利益、例えば勉強の面白さを理解させるのが一番なのだ。
どうやって子供に勉強の面白さを理解させるか。
それを考えてみようと思う。