生きていく上で、人はいくつもの不安を抱える。
対人関係や、家族、仕事、健康。
不安の種類はいくつもある。
不安はストレスになるし、できることなら感じたくはない。
おそらく、人に聞けば、不安のない状態になりたい、とほとんどの人が答えるだろう。
でも、想像してほしい。
不安を感じない状態は、長い目で見て本当に幸せなのだろうか。
たとえば、あなたが、金銭、健康、家族等、全ての面で満たされていたとする。
なんの不安もない、平和な毎日。
そういう人に待つ未来はどんなものだろう?
果たして幸せになれるだろうか。
緊張感はない。危機感もない。
そういう人は、世の中の情勢が大きく変わってしまったら、ついていけないのではないだろうか。
平和ボケをしていまって、やるべきことができない。
そんな人間になってしまうのではないだろうか。
たとえば、健康に不安があったとする。
若くから持病を抱え、食事に気をつけたり、運動をしなければならない。
だけど、そういう緊張感を抱えていれば、体調管理がしっかりなされ、大きく体調を崩すことなく生きていけるだろう。
逆に、健康に対して何も不安がなければ、食生活や睡眠が偏り、将来大病を患う可能性が高くなる。
また別の例をあげる。
今の職場が、経営の浮き沈みが激しい会社だったとする。
そうすると、その会社の人間は、万が一倒産したときのことを考えて、資格を取ったり、何か仕事になりそうなことを見つけたりするだろう。
逆に、大企業や公務員として、そういった緊張感のない職場人生を送っていれば、新しいことにチャレンジしようという意欲は失われ、万が一職場を辞めざるを得なくなったとき、困ってしまう。
(もちろん、意欲を失わない人もいて、そういう人は、社内でも昇進していくだろう。)
だから筆者は、常に不安でいるように心がけている。
もともと健康不安があるから、適度に運動はしているし、睡眠もしっかりと取っている。
安定した職場にいるが、将来事故などで働けなくなったときのために、手と脳さえ動かせれば稼げる収入源の開拓を日々模索している。
正直、あまり気が休まらないが、確実に言えるのは、不安に対して行動を起こすことで、長期的に考えると不幸になるリスクは低くなる、ということだ。
自分に自信もつく。
人や易きに流れる生き物である。
あえて不安を感じてみる。
それができる人は、きっと幸福な未来が待っているはずだ。