何度も書いているが、筆者は今一人暮らしである。
妻も子もいるが、生後数ヶ月の子の泣き声が大音量で泣くため、近所に迷惑をかけないようにと、妻子は実家で暮らしている。
一人暮らしに加えて、この自粛期間。
暇を持て余すこともしばしば。
もちろん平日は仕事をしているが、ほぼテレワークである。
そしてテレワークでは原則残業禁止になっており、残業ができるのは週に何度か職場に行った日だけ。
従順な筆者だから、残業禁止と言われればもちろん残業はしない。
すると、テレワークの日は
定時で仕事を終える → あとは自由時間!
となる。
そこに来ての一人暮らし。
加えて自粛期間。外に遊びに行くわけにもいかない。
とすると、することは一つしかない。
家で酒を飲む♪
というわけで、平日の夜は主に酒を飲みながら、ネットを見たり読書をしたりしている。
当初、つまみは近くのスーパーで買ってきていたが、それも飽き、今は自分で作っている。
茹でアスパラの生ハム巻きは最高に美味しい。
幸せの一時である。
もちろんこんなこと、育児に勤しむ妻には言えない。
筆者だけ楽をしているから、というのもあるが、そもそも妻は筆者が酒を飲むことに反対している。
なぜかよくわからないが、ほんの少量でも酒は身体に悪いものだと思っているようだ。
だから同居していたときも、妻に隠れてひっそりと酒を飲むことがしばしばだった。
さてそんな幸せな日々を過ごしていたある土曜のことである。
妻がベーグルが食べたいということで、妻の好きなベーグル屋に車で買い物にでかけた。
日頃楽をしているのだから、断るわけにもいかない。
こういうときにポイントを稼がなければ。
人気の店だから、朝開店したと同時に行かなければ買えない。
というわけで朝早くに出かけた。
その日は、ちょうと妻が子と一緒に保育園に行く日だった。
午前中だけである。
無事ベーグルを買い、昼過ぎに妻の実家に行った。
しばらくして妻と子が保育園から帰ってくる。
何か違和感を覚える。
妻の様子がおかしい。
筆者に対してイライラしている。
「どうしたの?」
隙を見て尋ねると、妻が筆者を睨んで言った。
「ウイスキー飲んでるの?」
緊張が走る。なぜ知っているんだ。
妻の目に触れないように、最近飲んでいるウイスキーの瓶は筆者の部屋に隠していたのに。
「今日アパートに寄ったら、テーブルの上に瓶が置いてあったよ」
しまった。
大失態である。
しかし、またなんで今日アパートに寄ったんだ。。
妻子は、平日は丸一日保育園に行っている。
妻も保育園で子を見ているが、夕方頃アパートに体を休めに来る。
だから、平日はお酒が妻の目に触れないようにいつも片付けていた。
しかしこの日は土曜。
隔週土曜の午前中だけ、保育園があるのだが、まさか妻が午前中に来るなどと想像だにしていなかったのだ。
まさか、ガサ入れに入るために、ベーグルを買わせてに行ったのか。
という変な想像までしてしまう。
というわけで気まずい雰囲気になった二人。
しかもどういうわけか、妻は筆者が家でお酒を全く飲まないと思っていたらしく、そのイメージが崩れたのも嫌だったらしい。
知らんがな、である。
この先、妻にはお酒のことをチクチク言われる可能性がある。
なぜ瓶を片付けなかったのか。
それが悔やまれる。
もっと想像力を働かせるべきだった。
もう酒を飲まない、と言ってもきっと信用されないだろう。
こうなったら、妻に飲酒を納得してもらうしかない。
しかしどう説得するか。
それが今後の課題である。