ずっと真面目なエッセイが続いていた。
女性差別とか、幸福論とか、コロナとか。
面白い人間になりたいと思って始めたブログなのに、真面目一辺倒な内容。
こんな内容誰が読むねん。
これではいかん、ということで、今回は少し趣向を変えて。
先日、久しぶりに某珈琲チェーン店に入った。
意識高い系がよく行くと言われるその珈琲店。
ならば筆者もそうあらねば、ということで、見るからに健康的なソイラテを注文。
受け取り口で待つ間、どこに座ろうかと店内を見回す。
そこそこ混んでいたので選択肢は少ない。
ふと入り口近くに目をやる。
そこには高めの丸テーブルが二つ並んでいて、一つには若い女性が座っている。
実は入店前から気になっていたのだが、その女性はミニスカートを履いていた。
ただのミニではなく、超ミニ。
絶対領域広すぎるだろってくらいのミニ。
正直に告白しよう。
実は筆者、最初はその店に入る気はなかった。
その店の先にある別の珈琲チェーン店に入る予定だったのだ。
しかし、そこを通りがかったときにキラキラと光る絶対領域が。
窓の外にも輝きが漏れていたのだ。
すーっと吸い込まれるようにして入った筆者。
気づけば格好つけて、ソイラテを頼んでいたのだ。
受け取り口から女性の方をちらりと見ると、見えそうなのである。絶対領域の奥が。
女性は何か勉強みたいなことをしていて、顔を伏せたまま。
もちろん、両足はきちんと閉じられているが、自然とできるデルタ地帯は隠せていない。
見てはいけないのだが、自然と視線が行ってしまう。
こんな姿、誰かに見られていないだろうか、と周囲を伺うと、カウンターに立つ若い男性店員も、ちらちらとその女性の方を見ているのに気づいた。
ですよね。見てしまいますよね。
内心ウンウンと頷きながら、ソイラテを受け取る。
さてどこに座ろうかと店内を探ると、空いているのは、女性の隣の丸テーブルか、女性の目の前のカウンター式机だけ。
カウンター式机に座ると、目の前には女性。
彼女の両足が斜辺を構成するデルタが、ちょうど目の高さにあるわけである。
これは危険すぎる。一歩間違えれば警察に通報されかねない。
というわけで、女性の横の丸テーブルに座る。
努めて落ち着き、珈琲を飲んでいたが、やがて段々と腹が立ってきた。
なんでこっちがこんなに気を使わないといけないのか。
超ミニを履いている女性が悪いのではないのか。
このクソ寒い日に、なんで!?
ちらりと隣を見ると、女性は、相変わらず品よく足を閉じ勉強か何かをしている。
そして彼女の目の前には、カウンター式机、その奥に店員がいるカウンター。
ふとある考えが降ってきた。
店内には他にも机はある。
まして、勉強しようというのであれば、こんなに勉強しづらい高めの丸机じゃなくて、カウンター式の机に座ればよい。
それなのに、そうしないのは、なぜだろう。
ひょっとして、彼女はアピールしているのではないだろうか。
つまり、彼女はナンパ待ちなのではないだろうか。
そう考えれば、彼女が外から見える窓際の、しかも入り口近くに座っているのも頷ける。
誘っているのだ。男を。
品よく座って、デルタ作って、そこにオスの視線を釘付けにして、引き寄せているのである。
そして、筆者はまんまとそれにおびき寄せられた働きハチである。
ああ、むなしや。むなしや。
(今回のお話は、あくまで筆者の想像に基づき記載したものです。)