以前のエッセイでも書いた、インド人とのお仕事がようやく終わった。
ずっと筆者の頭を悩ませてきたこの仕事。
苦手な英語でのプレゼン、そしてディスカッション(もちろん、こちらも英語で)。
しかも慣れないオンライン機材を使っての実施。
入念に準備を進めてきたつもりだったが、やはり当日は予期せぬトラブルが起こるものだ。
今回もそれが起こった。
インド側の停電である。
筆者のプレゼンがなんとか無事に終わり、インド側のプレゼンを実施している最中、突然彼らの声が聞こえなくなった。
どうしたんだと思い、声をかけてみるも反応がない。
二、三分しても帰ってくる気配がない。
すると、オブザーバーとして参加していたインド駐在の人物がぽつりとつぶやいた。
「停電で落ちたな・・・」
彼曰く、インドでは停電が日常茶飯事らしい。
突然の停電で通信が途絶えることも多いようだ。
日本では信じられないが。。
それまで張り詰めていた緊張がフッと緩む。
水を飲んで喉を潤し、インド英語聞き取り辛すぎますわ、と日本人どうしで軽口を叩き合う。
自家発電機があるはずだから、しばらくしたら復旧するはず、との駐在員の言葉を信じしばらく待ってみる。
しかし、一向に帰ってこない。
しばらく待っても音沙汰がないのを見かねたインド側オブザーバー(別の場所から参加で停電の影響を受けなかったらしい。)が、ここでの中断を提案。
それにより、まさかの二日目が行われることになった。
その日で終わると思ってたのに・・・
その日は、美味しいお酒が飲めると思ってたのに・・・
というわけで、二日間かけて実施したインド対応。
トラブルはあったが、二日目の最後に行われた一番大事なディスカッションは、割と盛り上がり、一緒に参加していた管理職もご満悦だった様子。
筆者の英語はリスニングもスピーキングも課題だらけだったが、一緒に参加していた人たちにも助けられ、なんとか形だけは整った。
こういう、自分の能力から見て負荷の高い仕事というのに、やりがいを感じるのは筆者だけではないだろう。
終わった後、課題も見つかるし、なにより達成感が大きい。
うまくいったところ、いかなかったところ含め、挑戦してよかったと思う。
幸い、今年はこういった国際業務に多く携われることになっている。
一つ大きなハードルを乗り越えた感じがするので、きっと今後の仕事はもっと楽になるだろう。