大人になるとストレスのない日々を過ごすのは難しい。
仕事も家庭も全てストレスの元だ。
学生の頃に比べて自由になるのは確かだが、歳と共に責任感も増す。
しかも、世間一般で言うところの、「まっとうな人生」を送ろうとすればするほど、不自由さを感じストレスが増すのだ。
例えば、
会社勤めでは、通勤、人間関係、人事評価等がストレスの原因になる。
家庭ならば、妻との関係、親戚との関係、子育て、家のローン、学費等。
男女共に年齢を経れば経るほどストレスは増す傾向にある。
筆者もストレスを感じない日はない。
そしてときどきふと思う。
日々こんなにストレスのある生活をしていて何が楽しいのだ、と。
何が楽しくて、長い時間をかけて通勤しているのだ。
誰が好き好んで、目上の人に気を遣いながら仕事をしなければならないのだ。
何が嬉しくて、付きたいたくもない親戚づきあいをしなければならないのだ。
歳をとれば、見た目も老いる。
単純な加齢による老いもあるだろうが、ストレスがそれに拍車をかけているのは間違いないだろう。
ストレスのない生活ができれば、どれだけ楽に過ごせるだろう。
日々の生活に疲れてくると、そう思うことがしばしばある。
しかしこんなことが頭に思い浮かぶ度に、冷静になって考えてみる。
イライラやストレスがない生活。
果たしてそれは、楽しいのだろうか。
きっと、それはそれで辛いのではないだろうか。
要するに何も刺激がないのだから、生きていて面白くない。
日々、悶々とした生活をおくるのではないか。
矛盾するような話だが、ストレスが全くないと却ってそれがストレスになるのだ。
そしてストレスは、自分が成長するチャンスでもある。
自分の心を鍛えられるチャンスだし、自分の能力を向上できる機会でもある。
確かに、世の中には感じる必要のないストレスも存在する。
いじめやハラスメントと言われるものがそれに該当する。
そんな余計なものは置いておいて、むしろストレスを歓迎するくらいの心構えでいれば、きっと明るい将来を送れるのだろう。