マーフィの法則の必然性

マーフィーの法則という考え方がある。

 

子供が熱を出した日に限って、仕事がたて込んで帰れない

 

とか、

 

待ちに待った旅行の日に大型台風がきた

 

とか、

 

久しぶりに心ときめくような異性と出会った日に限って、風邪気味で声が出なかった

 

といった、なぜだか最悪のことが起きてしまう経験則のような考え方だ。

 

この間、筆者にもこんなことがあった。

 

緊急事態宣言の発令で出勤日がさらに限られてしまった中、どうしても出勤しなければならない仕事をたくさん抱えていた筆者。

週に一度の出勤日で、朝早く駅にいくと、人身事故で電車が動いていない。

復旧のタイミングは不明。

家に戻って待機という考え方もあるが、できるだけ早く職場に行って、仕事を処理したかった筆者。

その日は真冬のような寒さだったが、仕方なく、復旧するまで駅で待機。

結局、一時間ほどで電車は復旧したが、電車の中はぎゅうぎゅうで、三密回避どころではなく、無駄にストレスがたまって朝からとても疲れてしまった。

 

なぜ、よりによって、週に一度の出勤日、しかもどうしても出勤しなければならない日に、しかも真冬のような寒さの日に、人身事故が起きるのか。

 

これこそマーフィーの法則である。

 

誰しもが一度や二度は経験していることだろう。

しかし、こういったツイてない事象は、確率上、長い人生の中で必然的に起こることなのだと考えなければならない。

 

電車の人身事故はある程度の頻度で起こることだし、どうしても出勤しなければならない日も一年のうち何日かはある。

そして、真冬のように寒い日は冬の時期ならしょっちゅうある。

 

これらの事象が重なる確率はかなり低い。

しかし、毎日毎日生きていれば、それほど低くない確率でいつかは起こり得るのだ。

 

たとえば、10個のサイコロを振って、目が全て同じになる確率はとてつもなく低い(およそ、100万分の1)が、だが毎日1回振り続けてみれば、30年後にゾロ目が一度は出ている確率は、100分の1くらいになっているのと同じ考え方である。

 

長い人生、一度や二度は、「こんなことってあり得る!?」みたいなことが起こっても不思議ではない。

 

別の見方をしてみると、日本国民が1億人いたとして、全員が10個のサイコロを振れば、100人くらいゾロ目が出ることになる。

結構な数だ。

 

つまり、発生する確率がとても低いびっくりするような事象であっても、日本だけで見ても毎日一定数起こり得るのだ。

 

だから、そういった不測の事態は必然的に起こるものとして、何事もある程度余裕をもって、また心にゆとりを持って行動をする必要がある、ということだ。

 

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