週に一度は大きな喧嘩をしていた筆者夫妻。
顔を合わせれば感情をぶつけ合うという感じだったので、時には顔を合わせないようにとお互いを避けていたこともあった。
しかししかし、だがしかし。
この年末年始は大きな喧嘩を一つもしなかったのである。
それも、いつもよりお互い顔を合わせる時間が多かったのにもかかわらず。
一週間以上大きな喧嘩をしなかったのは初めてである。
これははっきり言って歴史的な出来事なのだ。
米ソ雪解け。
日中国交正常化。
これら出来事と並び称されるんじゃないかと言われるほど、筆者一家にとっては後世に語り継がれてもおかしくない一件なのである。
これはひとえに妻が何をして欲しがっているか、つまり女性が何をして欲しがっているのか、筆者がわかってきたことが大きい。
女性はいい大人になっても、大事に扱って欲しいし、男性に頼りたいのである。
きっと良好な夫婦関係を築けている夫は、そこが分かっていて、当たり前のように妻を気遣えうことができるのだろう。
既婚の男性がモテるのは、女性の扱いに慣れているからという話も、「そんなもんかね」と話半分で聞いていたが、今になって納得である。
つまり、ここから言えることは、外見に魅力がある男性はさておき、そうでない男性がモテるためには、とにかく女性の扱いに慣れる必要があるということである。
そして女性の扱いに慣れるためには、女性と接する機会を持つ必要がある。
彼女たちが何を欲し、何をされると喜ぶかを学ぶするのだ。
これはただ単に女性を観察しているだけではいけない。
具体的な行動に移し、経験を通して学んでいくのだ。
頭で考えているだけでは何も身につかない。
実行に移さないと分からないことが多い。
そしてここに世の男性たちにとって高いハードルが存在するのだが、慣れないうちは女性に何をやっても相手にされないのである。
それは女性の喜ぶポイントが分からないからで、そのポイントは多数の失敗を通してしか分からない。
心が折れそうになるのをぐっとこらえて、継続して女性にアクションをかけるのである。
はっきり言ってこれは辛い。
筆者も妻に対して、何度心が折れそうになったことか。
筆者の場合は、この苦労がなぜか結婚後に発生したのであるが、付き合う前の段階だったらきっと心が折れていた。
女性にとって魅力的になるというのは、それほど大変なことなのだ。
恋愛が面倒、という若者の声をよく聞くが、結構共感するところがある。