エッセイで書いたことがあるか記憶はないが、筆者の趣味の一つにゴルフがある。
初めてラウンドに出たのはもう6、7年前になるだろうか。
以来、中断した時期はあるものの、今になっても続けている。
自然の中を歩くのは気持ちがいいし、そんな中思い切ってスイングして
ボールを遠くへ飛ばすのは最高に気分がいい。
日頃の様々なストレスが解消される。
さて、もうゴルフ暦はそこそこある筆者だが、悲しいことにセンスがないからか、
未だにスコア100を切れたためしがない。
ゴルフに興味がない方も聞いたことがあるだろうが、
スコア100を切る(=計100打未満で全18ホールを終える)ことは、
中級レベルと言えるための一つの目安になる。
逆に言えば、100を切れなければまだまだレベルは初級というわけであり、
もっと言うと、スコア100未満であるかどうかは、
「趣味はなんですか?」
と他人に聞かれたときに
「ゴルフです」
と胸を張って言えるかどうかのリトマス試験紙的な機能を持っている。
もし100を切っていなければ、
「ゴルフです。いや、全然下手なんです。本当全然ダメで。へへへ」
などという言い訳に余計な気を使わなければならない。
なぜ、そんな言い訳が必要かと言うと、もし相手もゴルフ好きで
「私もゴルフするんですよ。今度一緒にいきましょう!」
などという流れになってラウンドしたときに恥をかくことになるからだ。
上手なゴルファーにとって、下手なゴルファーほど邪魔なものはない。
特にベストスコアを狙って息巻いている人にとってはいい迷惑だ。
下手なゴルファーが手間取るせいで、自分のプレーのリズムは崩されるし、
相手がヘマしても「大丈夫っすよ」などと変に気も使わなければならない。
知った仲であるか、「自分のスコアは気にしないよ、なんだったらアドバイスしてあげるよ」
といった神的精神の持ち主でなければ、
初心者は自分より上手なゴルファーと一緒にラウンドすることは避けた方がよい。
そんなわけで、ゴルフはいつも固定された仲間と一緒に行っている筆者。
そんな筆者が今年、密かに掲げていた目標があった。
それは、
今年こそ、100切りする!
ことであった。
もう何年もやっていて、未だに100を切っていないのは恥ずかしくなってきた。
そして何より、いつも一緒にラウンドしている仲間の一人が
とうとう100切りをしてしまったのだ。
置いてけぼり感。
落ちこぼれ感。
そんな劣等感と戦いながら今年も3回くらいラウンドしただろうか。
やはりラウンド数が少ないからか、なかなかスコアは上昇しない。
そして、今年も年の瀬にさしかかろうとしていた11月。
ついにラストラウンドの日がやってきた。
今年の目標達成するためにはラストチャンス。
それはそれは息巻いて練習した。
徐々にスイングも安定してきた。
これなら100切りが難しくてもベストスコアはいけるんじゃないか。
そんな自信を持って臨めそうだと確信して迎えた当日。
雨である。
それも土砂降りの雨。
どうあがいてもプレーができないほどの雨。
哀れ、今年の目標は達成することなく散っていった。
じゃあ100切りは来年の目標に・・・と言いたいところだが年末には子供が生まれる予定。
妻をおいて一人ゴルフに行けるかどうか。。
(もちろん妻の怒りを買うことなく)
そもそも練習に行く時間すら取れるかわからない。
というわけで、来年の目標を決めてみた。