先日、子供の通う保育園の夏祭りがあった。
コロナ禍の夏祭り。
こう聞けば、眉をひそめる方もたくさんいると思う。
もちろん、今年は例年と比べて規模も小さく、なるべく人が集まらないように外部への宣伝もせず、園児とその家族だけで行われた。
とはいうものの、全国的にイベントの自粛が続く今年においては、異例の決断である。
筆者の済む自治体ではまだそれほど罹患者が多くないが、万が一のことが起きれば大変である。
園長先生は批判覚悟で開催を決断したに違いない。
子供たちの思い出と感染防止。
人の健康が第一ということを考えると、後者を優先するのが普通だろう。
それは、今年全国でなされている選択である。
夏祭りの開催が正しい選択だったのかは筆者には分からない。
それは、誰も感染しなかったという結果が伴って初めて言えることだし、誰も感染しなかったからといって、正解だったと胸を張れるものでもない。
ただ一つ言えるのは、そこには子供たちの楽しそうな笑顔があったということだ。
開催するのも正しいし、自粛するのも正しい。
白黒で割り切れないものが、そこにはあるような気がした。