先日ネットニュースを見ていたら、某女性歌手がラジオで、来年(2021年)は出生率が上がる旨言ったという記事を見た。
理由は簡単である。
外出自粛により、自然と夫婦(あるいはカップル)二人きりで過ごす時間が増えるので、そういう行為に及ぶ機会が増えるといううわけである。
確かに、それは一理ある。
娯楽がないのだから、そういう「楽しみ」に向かうのもわかる。
しかし筆者は、来年の出生率は逆に下がると見ている。
それは、この状況で子供を作ることが、高リスクだからだ。
想像してみてほしい。
子供ができれば、妊婦は何度も病院に足を運ぶことになる。
しかし、コロナウイルス収束の目処すら立たない状況では、外に出る、とりわけ病院に行くことはリスクだ。
テレビをつければ、コロナウイルスに罹患した妊婦、新生児のニュースも飛び込んでくる。
ウイルスが妊婦、あるいは新生児に与える影響は現時点では未知である。
このような状況では、「無計画」に子供を作るならともかく、家族計画をきちんと考えている家庭では、むしろ子作りを延期するのではないだろうか。
筆者にはコロナウイルスが流行る前に生まれた子供がいるが、時期がずれてラッキーだったと思う一方、予防接種等で病院に行かなければことに、神経を尖らせている。
確かに、男女の「愛」というのは、時として計画外・想定外のことが起こり得る。
感情で、勢いで行動することもままあるだろう。
しかし、人の生死がかかっているのである。
合理的な行動をとる人のほうが多いと思うのは、筆者だけだろうか。