昔、スパイスを買ってきて、一からカレーを作ったことがある。
だが失敗だった。
スパイスの量を間違えて、辛くなりすぎた。
おまけに、調理に何時間もかかり、クタクタに疲れた。
頑張って作ったのに、妻からも「美味しい」の一言すらもらえなかった。
二度と作るものか、と思った。
しかし、カレー屋に行くこともなかなか難しい昨今。
本格カレーを食べたくなったら、自分で作るしかない。
ついに、カレーに対する欲求が、過去の苦い経験を凌駕した。
そこまでカレー熱が高まったのだ。
これは作るしかない。
こういうのは勢いが大事だ。
早速、スーパーにスパイスと食材を買いに出かけた。
筆者の背中を押してくれたものが一つある。
調理時間を短縮する裏技をネットで見つけたのだ。
工程の最初に、玉ねぎを飴色になるまで炒める作業がある。
以前作った時は、これに1時間以上かかった。
混ぜるのが大変で、手が腱鞘炎になるかと思った。
しかし、玉ねぎをレンジで8分ほど加熱してから炒めれば、ぐっと調理時間を短縮できるらしい。
ほんとかよ、と半信半疑でやってみた。
本当だった。
レンジで加熱後、強火で炒めれば、ものの10分ほどで綺麗な飴色になった。
しかも、混ぜる作業は最小限で良い。
混ぜて少し放置して、また混ぜて。
焦げない程度に繰り返す。
これだけで良い。
革命的な調理方法。
まさに主婦の味方。
発見した人は天才だ。
このおかげで、カレーは1時間ほどで完成した。
パクチーをたっぷり入れたチキンカレー。
驚くほど旨い。
思った以上に本格的。
ただ、パクチーの量は気をつけないといけない。
スパイスを揃えてしまえば、安価に作れるのも嬉しい。
チキン、トマト缶、ヨーグルト、玉ねぎ、パクチー、あと薬味。
具材はこれだけ。
一度に大量に作れるし、飽きたらカレーうどん等にアレンジしても良い。
味もコスパも大満足。
レシピはネット上で溢れている。
お店に行けなくて困っている人は、一度作ってみては。