毎日コーヒーを飲んでいる。
眠気を吹き飛ばすため。それに、リラックスするため。
コーヒー豆の産地にこだわりがあるわけではない。
ただ、粉をお湯で溶かすものに比べると、ドリップした方が美味しいと感じる。
ドリップには時間がかかるが、それがまたいい。
お湯を注いだときの匂いを嗅ぎながら、フィルターの中の液体が減っていくのを見つめる。
それだけで、リラックスできる。
バタバタしているときこそ、時間をかけてコーヒーを淹れる。
ささくれ立った心が落ち着いていく。
コーヒーの楽しみは淹れている時から。
それはコーヒー好きの共通認識ではないか。
外に踏み出すと、桜の花びらが道の上を彩っている。
裸の枝には、淡い緑の新芽がつき始めた。
心が落ち着くと、見えていなかったものが見えてくる。
深呼吸をして、明日からまた仕事をしよう。