気にしない

長かった。

昨年7月に異動してから、9ヶ月。

自分なりに苦しんだことが、年度が終わることで一区切りついた。

苦手な同僚が異動したためだ。

その同僚とはうまくいっていなかった。

全くといっていいほどうまくいっていなかった。

同じチームで、立場は筆者の方が上。

チームがうまく回るよう、筆者も努めて仲良くしようとした。

しかし、その同僚はそんな筆者の気遣いも余計なお世話だったらしい。

徐々に顔をあわせる機会がなくなっていった。

テレワークが進んだことをいいことに、その同僚はチームメンバーがいない日にしか出勤しなくなった。

コミュニケーションが下手な人だったのだ。

それに加え、筆者の対応も間違ったのだろう。

もしかしたら苦手なタイプだったのかもしれない。

もちろん、上司とも相談した。

その同僚と面談のような機会も設けた。

しかし、事態は好転せず。

同僚は、何を聞いても「大丈夫です」と答えるのみ。

無理やり出勤日を合わせてもらおうかとも思った。

しかし、その人の怯えたような表情を思い出すとそれも言い出せなかった。

メンタル的に辛いなら、無理に出勤日をあわせるのも良くない。

最終的には諦めてしまった。

上司から、その同僚は4月で異動すると聞かされたからだ。

何も問題が起きないことを祈って、ただ時間が過ぎるのを待った。

筆者にはそれしかできなかった。

無力感に苛まれた。

だが、もう終わったことだ。

忘れて、前を向くしかない。

 

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