最近、世界史に興味を持つようになり、隙間時間を見つけて学んでいる。
子供の頃は日本史がすきだったのだが、大学生の頃、ゲームがきっかけで三国志に興味を持ち、横山光輝氏の三国志を全巻読破した。
その後吉川英治や北方謙三の諸作品を読み、日本史や中国史やより好きになった。
大学を卒業した後は、何年も「歴史もの」に触れていなかったのだが、最近の巣ごもり生活で、横山三国志を再読。
やっぱり歴史って面白いなぁ、ということで歴史を学んでみようと思ったのである。
若い頃は、歴史といえばロマンだった。
栄枯盛衰。
諸行無常。
世直しや天下統一を夢見て成り上り、やがて栄華を極めるも没落していく。
何百、何千年も昔に、そうやって一瞬の光りを放っていたのが、現代の我々の目に届く。
それに、たまらない魅力を感じた。
しかし、いい歳のおじさんになって改めて読んでみると、違った面白さが見えてくる。
その面白さとは、「人」である。
歴史とはすなわち、「人」の思考や行動の集合体だ。
その時代にどんな人がいて、彼らがどう思い、そしてどう行動したか。
そんな思いや行動の積み重ねが歴史になっていく。
腕っ節にまかせ、本能のまま行動する者。
義を重んじ世のため人のために行動するも、行き過ぎた思想が疎んじられ消される者。
人の心理を巧みに読み、それを逆手にとって策を練るも、最後は自分の策に溺れる者。
歴史の中には、多種多様な人物がいて、彼らの残した書物や行動の軌跡を追っていくと、彼らが何を考え、何に苦悩し、何を信じて生きていたかがわかる。
つまり、人間について学べるのである。
そして、権力争いに目を向ければ、どんなタイプの人間は何に弱く、何が人を動かすモチベーションになるのか、といった人間の特質にも気づける。
こういったことは、ビジネスにも役立つ。
ビジネスもまた、人と人とのコミュニケーションの集合体だからである。
そして筆者の場合は、やがていつか歴史絡みの小説も書ければよいと考えている。