7月に入って、部署の異動があった。
過去にも働いたことのある部署だ。
関係者含め、人も仕事もよく知っていることが多いが、異動はいつだって慣れない。
今までの仕事とはガラリと変わるし、今回は会社の幹部に対する対応もある。
環境の変化に対する適応が必要だ。
振り返ってみたら、今までも、環境の変化は多数あった。
進学、就職、上京、英国留学、結婚、出産。
大きな環境の変化は、心身への負担も大きい。
だが、何度も経験していると、変化に強くなってくる。
心理的にも強くなるし、適応に対する「勘所」のようなものもわかるようになり、心にも余裕が生まれる。
一方で、妻は環境の変化に弱い。
結婚しても、なかなか実家から離れられないし、異動があると、いつも強い不安に襲われて体調を崩す。
両親に大事に育てられた、というのが大きいのだろう。
いつも守られていたから、妻にプレッシャーが及ぶことがあまりなかった。
「私は守られるもの」という意識もあったから、いつまでも自発的に活動するようにはならなかった。
結局、経験なのだと思う。
経験が人を強くし、その強さによって、人生は楽しくなる。
楽しい人生にしたいなら、迷わず踏み出すことだ。