子供が生まれて初めて知ったのだが、子育てに伴う親の負担は半端ではない。
特に生まれてすぐの新生児。
母親は2〜3時間に一度は授乳しなければならない。
授乳してもすぐには寝ない。しばらくうなされて泣くし、寝かしつけに1時間ほどかかる。
そしてその間におむつも替えないといけない。
夜中もそうだ。
寝る暇どころか、息つく暇もない。
母乳が出るのが母親なのだから、自然と母親が子育ての中心に立つのは仕方ない。
妻を見ていて、世のお母さんは本当に大変だと思う。
そんな筆者は、子育ては週末だけの参加である。
というのも、妻と子はまだ実家にいるからだ。
暖かくなるまでは実家に、というのが妻の考えのようだ。
そのため、平日の子育ては妻の母親にも協力してもらっているのだが、子育ては齢70を迎えた老人に子育ては体力的に厳しい。
しかも、母親も週三日仕事をしているのだ。
本来は筆者が育児に関わらなければいけないわけだから、心苦しい気持ちはある。
というわけで、筆者も育児休暇を取得し、できるだけ育児をしている。
筆者の職場では、男性には最大7日の育児休暇が与えられる。
連続ではなく、時間単位で取れるのがありがたい。
そして望む人には、育児休業という形で最大2年ほど休業することもできる。
(もちろん、その間の給料は支払われない。)
筆者は育児休業もやぶさかではないのだが、妻はそこまでする必要はないと言う。
そのため、育児休暇だけを取っている。
毎年未消化の有給休暇が大量発生する筆者なので、育児休暇なんてもらわなくても全然大丈夫と思っていたが、いざ生まれてみると休まないといけないことは多い。
検診や予防接種など病院への同行、妻のリフレッシュ時の子守などなど。
もちろん、妻の親にもお願いするのだが、年齢のこともあるので、筆者がいたほうが妻も安心するようだ。
夫の育児参加が叫ばれて久しいが、筆者の職場でも育児休暇の取得が奨励されているため、休みづらいといったことはない。
休んでいる人の仕事はカバーする。
今後自分が休むときに助けてもらうことになるのだから、お互い様。
職場内でもこういう意識が芽生えてきている。
子育ての大変さは、それを経験してみないと中々わからない。
自分が子供だったときにどれだけ周りに世話になったかなんて覚えているわけがないからだ。
だから、子供がいない、あるいは子育てを妻に任せていた人が上司になった場合、育児に対する理解が得られず、肩身の狭い思いをしている方もたくさんいるだろう。
子育ての大変さを周囲に説明するのは大事だが、そんな上司に何を言っても無駄だと思って諦めてしまう場合もある。
やはり大事なのは、相互理解である。
上司は子育ての大変さを勉強し、育児中の者はなるべく上司に家庭状況を共有する。
これからの管理職は、育児に関する知識の習得、そして他人を思いやれる能力が一層求められるのだろう。