仕事でのストレスの因、その第1位は人間関係ではないだろうか。
筆者も新しい部署に移ってから、人間関係に悩まされている。
それまでは一人で完結する仕事だった。
それが部下を8名持ち、彼らの仕事内容、勤務実績にも気をかけなければならなくなった。
仕事ができ、コミュニケーションの取りやすい部下であればいい。
こちらもストレスなく仕事ができる。
だが、コミュニケーションの取りにくい部下は難しい。
特に、傷つきやすく、考えすぎる、気にしすぎる部下は接し方が難しい。
言葉を選ばなければならない。
こちらが出した指示が思わぬ誤解を生み、それが原因で仕事に対してやる気をなくしてしまい、チームとしてのパフォーマンスが低下する。
コミュニケーションが取りづらくなるからだ。
そういった経験を何度かした。
そういったストレスで、仕事が嫌になる人は大勢いることだろう。
筆者もその一人だ。
もともとチームで何かをするというのが嫌いだった。
団体行動が苦手なのだ。
だから、それが極力ない仕事を選んだ。
快適だった。
だが、同じ部署にはずっといられない。
人事には逆らえない。
それが雇われ人の宿命だ。
そういうわけで、生活のために仕方なく、楽しくない仕事をしている。
筆者が作家を目指しているのは、ひとえに、上述のようなストレスを感じる機会を減らしたいからだ。
作家は、仕事の大部分が自己完結する。
もちろん、出版社の人間とのコミュニケーションは必要だが、圧倒的に一人の作業が多い。
そんな仕事に憧れを持つ人は多いのではないか。
コロナによって、人の孤独化が社会問題になっているが、筆者は孤独万歳である。
ずっと家にいて、誰とも話さずに自分のペースで仕事を黙々とできたらどれだけ幸せか、と思う。
人付き合いを、家族や一部の気の合う人とだけに限定できれば、こんなに楽なことはない。
きっとそういう人は、世間的には根暗と言われ、社会不適合社の烙印を押されるだろうが、そんなこと気にする必要もない。
世間体を気にするからしんどいのだ。心を疲弊させ、パフーマンスが落ちる。
生きたいように生きる。その目標を達成するために、何ができるかを考える。
余計な人間関係を捨てる。
今はその環境を目指している。