車に乗っていると、何かとトラブルに見舞われる。
筆者の運転技術の問題でもあるのだが、2年前に車を購入以来、
毎年のように車体を擦り、修理に出す羽目になっている。
年に二回も擦った年もあった。
自動車保険に入っているが、修理費を保険会社に払ってもらうと、
保険の等級が落ちる。
等級が落ちると翌年からの保険料が値上がりする。
しかし、車の修理費は、保険料の値上がり以上に高いので、
保険に頼らざるを得ない。
おかげで、自動車保険の等級は1級に。
最低ランクである。
1級だと、事故を起こして保険料を請求しても、それ以上等級は落ちない。
しかし、1級になると翌年の契約更新を拒否する保険会社が多く、
筆者の入っていた会社からも更新断りのハガキが来た。
そのため、今年の更新時は、苦労してようやく見つけたネット保険に
新規加入せざるを得なかった。
これ以上、事故を起こすのはマズイ。
無事故で過ごし、コツコツと等級を回復させていくしかない。
そう思っていた矢先、またもトラブル発生である。
しかも今度は筆者ではなく、妻が起こしたトラブル。
トラブルはごくごく単純なものであった。
朝、アパートの駐車場から車を出そうとハンドルを左に切った際、
左隣に駐車していた車の車体を擦ったのである。
筆者もちょうど出勤の準備をしていたところで、妻からの電話で事の次第を知った。
「すいませんでしたって、書き置きしていったらだめかなぁ」
と妻。
妻は仕事に遅れることを心配していたようだ。
しかし、それどころではない。そんなことをしたら、当て逃げと見なされかねない。
まずは、車の持ち主に知らせよう、と思ったが、
隣の車の持ち主の連絡先も住んでいる部屋も知らない。
そこで一軒一軒、インターホンを鳴らして車の持ち主か尋ねて回ることに。
しかし、すでに出勤していなくなっているのか、
怪しい人物と思われたのか分からないが、
どの部屋のインターホンを押しても誰も出てこない。
このまま放っておくわけにもいかないので、
警察に電話をして現場まで来てもらった。
他人の車とぶつかるのは初めてだった筆者は知らなかったのだが、
今回のような物損事故の場合、警察に連絡して事故登録をしないと、
相手の車の修理について保険会社から保険料が支払われないらしい。
事故をしてみるもんである。
いや、もちろん事故はしないに越した事はない。
警察の対応は滞りなく終わり、
警察から相手の車の持ち主に連絡をとってもらうことになった。
個人情報の関係で、相手の方が誰であるかを明かす事はできないらしい。
難しい世の中である。
結局その日のうちに相手の方と連絡がつき、警察を交えた現場検証も行った。
そして、後日相手の方から修理代金の請求書が届いた。
25万円。
保険を使うことを即決したのは言うまでもない。
また来年、自動車保険の契約に悩まされそうである。