筆者は今とても落ち込んでいる。
本当ならブログなど書く気力も起こらないくらいだが、気力を振り絞って書いている。
理由はタイトルの通り、マイカーをブロック塀で擦ってしまったためである。
黒い塗装が剥げ、鬼が引っかいたような爪痕が残ってしまった。
目立ちまくりである。
平日は電車通勤なのだが、朝家を出て駐車場に停めてあるマイカーを見るたびに落ち込む。
よく晴れた日ほど傷が目立ち、余計落ち込む。
落ち込みまくりである。
車を擦ったのは、勿論筆者の不注意が原因である。
擦った経緯を説明しよう(本当は思い出したくないのだが。)。
筆者のアパート前には駐車場があり、そこは通り抜けできない作りになっている。
つまり出入口が一つなのだ。
筆者は別の駐車場を利用しているのだが、妻を迎えに行った時などに、妻をその駐車場で下ろすため、そこに入ることがある。
一旦入った車がその駐車場から出るには二通りある。
①どこか空いている駐車スペースに車をお尻から入れ、方向を転換して頭から駐車場を出て行く。
②そのままバックしてお尻から駐車場を出て行く。
②は、駐車場の出入り口が細いので難易度が高い。
週末ドライバーで運転に自信のないの筆者は、いつも①を選択している。
おそらく読者の過半数が同じ選択をするのではないだろうかと思う。
さて、事が起きたのは休日の夜10時過ぎ。
雨が降っていたので、妻を駅まで迎えに行った。
予定よりだいぶ早く駅に着き、ロータリーで妻を待ったのだが、その間、雨は強くなっていった。
当然、窓やサイドミラーにはたくさん水滴がついた。
ようやく妻が駅から出てきたので車に乗せ、アパートに向け出発。
前述の駐車場に入り、妻を下ろした。
ここまではなんら問題ない。
ここから、自分の駐車場まで運転しなければならない。
前述①の方法で、いつものように駐車場を出ようと(無意識に)判断。
しかしこんな雨の日に限って、空いている駐車スペースが、出入口すぐの場所の一つしかない。
そこは初めて駐車する場所だった。
視界の悪い中、10メートルくらいバックして、お尻から車を入れた。
並列駐車である。
サイドミラーが雨に濡れて全く見えなかったので、車両後部のカメラが映し出す映像を頼りに駐車したが、問題なかった。
やれやれひと安心である。
あとは車を前進させて出入口から出て行くだけなのだから。
ギアをドライブに変え、今停めた駐車スペースから出て行く。
前方にある塀と電柱に当たらないように、ハンドルを早めに左に切った。
その瞬間。
ゴリゴリゴリゴリゴリ・・・!
車体左側から何かに擦れる音が。
え!?
は!?
時が止まった。
なんで!?
カメラの映像で見る限り、左側には余裕があったはずだ。
そんな無茶なハンドル捌きはしていないはず。
とりあえず、車から降りて車体の左側に回る。
そこには、タイヤほどの高さのブロック塀が。
そして車体は、そのブロック塀でガッツリ当たっている。
そこに鬼の爪痕が。
駐車スペースより明らかにはみ出したブロック塀。
そのブロック塀を挟んで向こう側には、なぜが二坪ほどの広さの神社が。
いや、神社があることは前から知っていた。
ここのブロック塀って、こんなに出っ張っていたっけ?
ていうか、なんでこんな所にブロック塀が!?
ズンズンと気持ちが落ち込んで行く筆者。
実は、数ヶ月前にも同じように車体を擦り、修理したばかりだったのだ。
しかも同じ駐車場で。
もう笑うしかない。
学習能力なさ過ぎ、アホの極みである。
結局、黙って車に乗り、車内でガンガンに音楽をかけて、自分の駐車スペースに駐車した。
あとで検証してみると、筆者の停めたスペースは、ブロック塀を避けるためには、どう頑張っても一度切返さなければ出られない場所だとわかった。
それを横着して一度で出ようとしたから、こんなことになったのだ。
(サイドミラーが雨で濡れていたため、ブロック塀に気づかなかったのだが、きちんと拭いてから運転すべしということなのだろう。。)
ディーラーに見積もってもらったところ、修理代は24万円。
車両保険を使えば筆者の負担は10万円になるのだが、痛すぎる出費である。
おまけに妻にはまた怒られる始末。
厄年でもないのに、不運続きの筆者であった。