緊急事態宣言が出てから、筆者の職場でも勤務は原則テレワークとなった。
おかげで、毎日早起きしてカフェに行って勉強する習慣はなくなり、勉強どころか早起きすらしなくなってしまった。
都内に出勤する筆者を恐れ、妻と子とはまだ同居をしていない。
そのため、食事は毎日自分でなんとかしなければならない。
職場近くには食事処がいくつもあったが、田舎であるアパートの周りには数が少ない。
そもそもこういう状況だから、あまり人が集まる場所に行く気もしない。
自然と、コンビニ弁当やレトルト食品になっていく。
自炊はやる気がおきない。
テレワークも、一日中誰とも話さずに仕事をするのは辛い。
たまにオンラインチャットで同じくテレワーク中の同僚と話すこともあるが、やはり人と顔を合わさないとあまり気晴らしにならない。
運送会社のにいちゃんが荷物を届けてくれるだけでも、気晴らしになる。
ねえちゃんだったらもっと気晴らしになるのだが、といつも思う。
職場であれば会議室やトイレに歩いて行くが、それなりに運動になっていたのだな、と今になって思う。
歩いて十数秒の距離だが、大事な運動の機会だったのだ。
家の中で2メートル先のトイレと席と行き来をするだけの生活は、発狂しそうになるくらい辛い。
毎日一時間以上電車に乗って職場に通っていたが、あれも運動だった。
辛かった朝夕のあの時間。あれも今では懐かしい。
勤務中、気晴らしに音楽をかけている。
YouTubeでリラックスミュージックをかけるのだが、ずっと聴いているとイライラしてくる。
ジャズやボサノバのゆったりしたリズムが、疲れた神経を逆なでするのだ。
何のんびりと弾いているんだよ、と。
しかしテレワークをすると、むしろ健康に悪いんじゃないか。
そんな気すらしてきた。
気持ちに張り合いがでない。
どうしても気が緩むから、身体も心もだらけてくる。
気晴らしもできないから、やたらストレスがたまる。
そんな状態でいい仕事ができるわけながいから、一度リフレッシュするために、ネットサーフィンやYouTubeサーフィンをしてしまう。
と、こんなことを言っていたら、いつかテレワーク中の人間を監視するシステムが出てきそうだから怖い。
テレワークの愚痴はこれくらいにしておこう。