子供の頃、全く興味がなかったもの。
それが大人になって、急に好きになったりすることがある。
芸術やスポーツ、勉強だってそうかもしれない。
筆者の場合は音楽だったりする。
子供の頃は音楽の授業が好きではなかった。
リコーダーを引いても楽しくないし、そもそも音符が読めない。
それが大人になり、芸術鑑賞するうちに、楽器を弾いてみたいと思うようになった。
ギターを習ったこともある。
奏でることが楽しかった。
うまいとは言えない。
けれど、もし子供の頃に興味を持って始めていれば、絶対趣味の一つとして続いていただろうと思う。
こういう話をすると、よく
・学校の授業はつまらない
・親が興味をもたせることが大事
といった声を聞く。
それは一理あるだろう。
でも、それだけが原因なのだろうか。
何かを学ぶには、それに適した時期というのがあるのではないだろうか。
学ぶ対象物と、その人にマッチする時期が。
子供の頃、他に楽しいことがあったから、絵に興味をもたなかっただけかもしれない。
例えば、野球やサッカーの方が相対的に好きだったから、絵には見向きもしなかった。
けれど、大人になってから時間ができて絵を描いてみたら思った以上に楽しかった。
そんなケースもあるだろう。
あとは、成長に伴い、特定分野を楽しむ能力が身につくケース。
たとえば、もともと英会話が苦手だったのに、言語能力が身につき、得意になるケース。
または、仕事を通して物事の観察眼が養われたために、それを描きとる能力が向上するケース。
小さい頃は向いていない、と思ったことが、大人になって楽しくなることだってあるのだ。
だから、苦手だと思っていたことでも大人になって興味を持ってみた方がいい。
その結果、楽しいと思ったときが、その人にとって最適な学ぶタイミングなのだろう。