FXを極めれば、社長にだってなれる。

筆者はお金を貯めることが好きである。

これは元々、筆者の家が裕福でなかったことが原因だと思う。

きょうだい三人。父親は高卒で就職。母親はパート。

きょうだいの一番上である筆者は、小さな頃から両親がお金に苦労しているところを何度となく見てきた。

だからだろう。お金を無駄遣いするということに対して、比較的お金に余裕ができた今でも抵抗がある。

そんな性格だからか、就職を機に上京をして都内で一人暮らしを始めてからも、お金は順調に貯まっていった。

 

就職をして早十数年。

結婚をして使うお金は増えたものの、預金通帳を見るれば小さな笑みが溢れるくらいは貯まっている。

先日、ふと通帳を見ていて思った。

 

この貯金は、今はただただ眠っているだけだ。これを活用しない手はないんじゃないか。

 

筆者は今、賃貸アパートに住んでいる。子供もいない。

しかし、もし今後家を買い、また子供ができたとしたら、貯めていたお金はあっという間になくなるだろう。

そして、気軽に手をつけるのも難しくなるに違いない。

今、せっかくの資産運用の機会があるのに、それを逃してしまう可能性がある。

もしかしたら、運用により利益を出せたかもしれないのに。

 

というわけで、ここしばらくの間、資産運用について考えた。

 

色々考えた結果、筆者が選んだのはFXである。

 

なぜFXなどという、危ない運用を選ぶのか。

株取引、投資信託、外貨預金、金、先物取引、不動産。

他に色々あるじゃないか。

 

そんな声が聞こえてきそうだが、筆者の見立てでは、きちんとリスク管理をして運用すれば、FXは決して危ない資産運用ではない。

 

FXで大損をした。

FXだけは手を出すな。

 

そんな声が世間で聞かれるのは、感情に任せて無計画な運用をした結果、資金の大半をなくしてしまった人が大勢いるからだろう。

しかし、それは無鉄砲な運用をする者が悪いのであって、FX自体に問題があるわけではない。

 

筆者が思うFXの魅力は以下のとおりである。

 

・自分の努力次第で稼げる額が大きく変わる。

・比較的短期間で結果(利益、損失)がでる。

・元手が少なくても、レバレッジを利用することでそこそこ利益が得られる。

・世界経済について否が応でも学べる。

 

実は筆者、大学生の頃アルバイトで貯めたお金で株取引をやっていたことがあった。

ほんの少し儲かりはしたのだが、これがあまり面白くなかった。

というのも、株価の変動は基本的にじわりじわりと変わるものなので、買って放置する期間が長い。

そのため、途中で熱が冷めてしまい、株取引や経済について学ぼうという意欲もなくなっていく。

また、元手が少ないとあまり稼げないので、少ない資金しか用意できないとあまり面白くない。

 

金儲けに面白いもクソもあるか!と言われそうだが、筆者は面白いかどうかをかなり重要視している。

楽しくなければ続けるのも苦痛でしかない。

嫌々やっていても上達しないし、知識やスキルなども得られないだろう。

 

反面、FXの魅力は、上記のとおり少額でも利益が得られ、比較的短期で結果も出るから、熱が冷めにくい。

またやってみて気づいたのであるが、儲けるには高い戦略性が必要で、これがまた面白い。

 

FXにおいて、値段の推移を分析する手法として、経済情報を元に分析を行うファンダメンタル分析と、チャートの推移から予測を行うテクニカル分析がある。

筆者が主に選択しているのはテクニカル分析であるが、これは過去のチャートの動きを分析し、今後どの程度まで値が上がる(下がる)かを予測し、予測結果に基づき取引を行うものである。

 

チャートは、人間の心理を反映したものである。

値段の変化には理由があり、買いたい人、売りたい人の思惑と行動の結果がチャートに現れる。

他のトレーダーもチャートを見ながら取引をしているのだから当然である。

 

そういった変化を読んで分析し、今後の値動きを予想して、自分の取引に反映させるのである。

取引の際は、なぜここで買う(売る)のかについて自分なりのロジックが必要で、そのロジックを考えるのがFXの醍醐味の一つだと思っている。

 

また、FXにおいてもっとも重要なのが損切りである。

値上がりすると思って買ったドルの値が下がり、これから上がるだろうと待つもずるずると下がっていった。含み損が大きくなり強制的に決済(ロスカット)されて大損失を計上、というのがFXの典型的な失敗例である。

冷静に自分の失敗を認め、適切なタイミングで損失を計上する。

そしてなぜ失敗したのかを分析し、それを自分の糧にして次の取引に備える。

これが大事なのである。

 

利益を出すトレーダーになるには、戦略を練り、実践し、結果を分析し、改善点を見つけるという一連の流れを継続して行う必要がある。

ビジネス用語でいうなら、PDCAサイクルを回すのだ。

 

確かに、FXにはギャンブルの要素もあるが、決して勘や運だけでは勝ち続けられない。

冷静な分析、先を読む力、冷徹な決断力が求められる。

 

FXをやっていてふと気づいたのであるが、これらの要素は、会社のトップに求められるものではないだろうか。

 

端的に言うと、会社経営はギャンブルである。

今ある資金をどこに投入すれば将来利益が得られるか。

そんなことは誰もわからないのだから、やはり全ての決定権を持つ社長の業務は、ギギャンブル性が高いと言える。

分析結果に基づき、ロジックを構築し、それに基づいて冷静に計画を実行する。

そしてダメだった時は、会社を潰すことになる前に事業を撤退する。

これらに必要な能力は、FXで養える。

 

いきなり大企業の社長となると難しいかもしれないが、起業したての小さな会社を経営していくのであれば、十分役立つ能力のはずである。

起業を考えている方がいれば、FXは是非おすすめのトレーニングである。

 

さて、こんな風に偉そうにFXを語ってきたが、筆者は、FXを始めてまだ1月程度のひよっ子である。

拍子抜けした方は申し訳ない。

 

そして、もっと申し訳ないのが、筆者のここまでのトータル運用成績が、

 

2万円のマイナス

 

だということである。

 

社長業をやるには、まだまだ修行が必要のようだ。

 

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