映画「リメンバー・ミー」の感想

遅ればせながら、ディズニー映画「リメンバー・ミー」を映画館で鑑賞した。

いつもは字幕で観るのだが、公開から二ヶ月以上経っているせいか、吹替でしか上映していなかったため、吹替での鑑賞。

以下、感想を綴るが、一部ネタバレも含まれている。
未鑑賞の方は、その点ご了承の上、読んでいただきたい。

 

 

あらすじについて簡単に触れておく。

舞台はメキシコ。
音楽との交わりを一切禁止された家庭で育った少年ミゲルは、地元が生み出した偉大なミュージシャン・デラクルスに密かに憧れ、隠れ家で日々ギターの練習をしていた。
家の祭壇に飾られていた写真から、デラクルスが自分の高祖父だと気づいたミゲルは、音楽への想いが一層強くなり、死者の日に行われる音楽祭に出演することを決意するが、家族の猛反対にあい、自分のギターを壊されてしまう。
それでも音楽祭への出演が諦められないミゲルは、デラクルスの祭壇に飾られていたギターを盗んで出ようとする。
しかし死者の持ち物を盗んでしまったことにより、ミゲルは死者の国に迷い込んでしまった。

現実世界に戻るには、死者の国に住む先祖の許しが必要なのだが、音楽嫌いの先祖は音楽をやめることを条件にしか、ミゲルを許しそうとしない。
偉大なミュージシャンであるデラクルスであれば、音楽を続けることを許してくれるであろうと思ったミゲルは、彼の許しを得るため、死者の国で会った元ミュージシャンのヘクターの力を借り、デラクルスに会いに行こうとする。

 

 

テーマは、家族愛、死について。
人類不変のテーマで、既に数多の作品で取り上げられてるものであるが、そこはさすがピクサー、楽しませてくれる。

メキシコが舞台というのが面白く、伝統の死者の日に着眼したのも素晴らしい。
映画全般を通じて、カラフルな色使いと音楽が鑑賞者の目と耳を奪う。
舞台をメキシコにしたからこそ、ここまでの映画になったと言っても過言ではない。

映画の途中、物語の肝となる、ミゲルの高祖父の秘密についてはなんとなく察しはついてしまうのだが、音楽、舞台の美しさ、そして物語のテンポの良さにより陳腐さを全く感じさせない。

特にミゲルが思い切ってギターをかき鳴らし、歌い上げるシーンは鳥肌ものである。吹替した声優の歌唱力も抜群に素晴らしい。

ピクサー映画にハズレなし。

筆者の期待は今回も裏切られなかった。

 

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