どんなに仲のいい夫婦だとしても、たまには一人になりたいときもあるであろう。
妻との関係がうまくいっていない筆者なら、尚更である。
喧嘩したとき。
疲れたとき。
邪魔されずにテレビや漫画を楽しみたいとき。
筆者の場合、おおよそ大別すると上記のような理由が挙げられる。
特に喧嘩をしたときなどは、お互いがヒートアップしているので、一人になって頭を冷やすことが必要である。
ここで気をつけなければならないのは、決して勝ち逃げしてはいけないということである。
妻を言い負かしたままその場を去ると、彼女のイライラが溜まったままになってしまう。
多くの場合、そのイライラが爆発して更なる被害を被りかねない。
喧嘩を中断するときは、必ず筆者が負けた状態でなければならない。
筆者のストレスは溜まるが、そうしなくては余計に疲れるのである。
キツイ一言を言い捨ててその場を去るなどは、言語道断である。
また、以前少し触れたように、筆者はテレビのバラエティ番組を見るのが好きである。
漫画も好きでよく読む。
しかし、妻は筆者がぼんやりとテレビを観たり、漫画を読んだりしていると怒るのである。
もっと他にすることがあるんじゃないの。
こんなことを言われたら、ひとたまりもない。
筆者だって疲れているのである。
以前書いたように、通勤時間も残業時間も長い。
少しくらい、ゆっくりしても良いではないか。
しかし、妻は許さないのである。
彼女な考えは以下のようである。
筆者には、面白くない、暗い等、改善すべき欠点がある。
彼女がイライラしているのは、その欠点のせいであり、また夫婦仲がうまくいかないのも、それが原因である。
早く欠点を直して、夫婦仲をよくしなければならない。
しかし、目の前の旦那は、そんな努力もせず、呑気に過ごしている。
こういう具合なのである。
どうやら、妻は目の前のイライラしか目に映らないらしい。
困ったものである。
多くサラリーマンなら、筆者が一人になりたい理由もわかってもらえるのではないだろうか。
そういうわけで、妻が休みの日に友達と出かけるときには、ホッとするのである。
申し訳ないが、そう思ってしまうんだから仕方ない。
そんな日は撮り溜めておいたテレビを観たり、ソファに寝転がって昼寝をしたりするのである。
晩ご飯はいらないと連絡があった日には、ウキウキである。
戸棚からビールを出して、晩酌である。
こんなことを書くと、女性読者からヒンシュクを買いそうである。
しかし、そんなマダムたちには声を大きくして言っておきたい。
亭主に文句を言うのもいいが、亭主に溜まったストレスのはけ口は作ってあげないといけない。
これは、夫婦である前に、一人の人間に対して必要な気遣いなのである。