代車がやってきた Yeah Yeah Yeah!?

以前、マイカーをアパートの前の塀で擦ってしまった話をした(詳細はこちら)。

それはそれは凹んだわけである(車体も筆者の心も。)。

何しろ今年に入って二回目。
擦った現場も同じ駐車場。

全然学習能力がないやんけと、自分のアホさ加減を呪い続けること約二週間。

ようやく重い腰をあげ、修理に出すことにした。

なにせ左後ろのドアが凹んでいて、ドアを取り替えなければならないくらい重症なのだ。

 

何より、目立つ傷がついたまま走るのが恥ずかしい。

傷を見た人に、「こいつ運転下手だな」と思われていると思うとたまらない。
停車時、斜め後ろの車のカップルに、「ダサ〜い」と笑われているのではないかと思うと耐えられない。

だいぶ自意識過剰である。

 

正規ディーラーに持っていたところ、修理費は二十万を超えるということだった。

車両保険に入っているが、保険を使えば、等級が上がる(翌年の支払いがぐっと増える)し。。。

頭を抱えた筆者は、とにかく修理費を安く済ませようと、某有名カー用品店に持って行った。

すると、ディーラーに頼むよりも二万円ほど安く済むというではないか。
さらに、修理にかかる期間も短く、軽ではあるが代車も無料で用意してくれるという。

これを逃す手はない! というわけで、その場で車を預けてきた。

「ありがとうございます!」

爽やかに微笑むお店の青年。

まだ二十代中盤くらいだろうか。
なかなかの好青年ではないか。

「早速代車の手配をしますね!」

そう言って颯爽と走っていく好青年。

キビキビしていて素晴らしい。
見ているこちらの心も爽やかになる。

待つこと約五分。

「お車用意できました!」

また爽やかにやってくる好青年。

ありがとうな、青年。
出費は痛いけれど、心のモヤモヤは、君のおかげで幾分晴れたよ。

そう思いながら、代車が止められた場所まで行った。

そこに止まっていたのがこれである。

 

うん。軽とは聞いていたよ。

しかし、ツードア(後ろを合わせるとスリードア)すか。

もうちょっと良いやつなかったの?

いや、車種はこの際いい。
驚いたのは、この車の左後ろ側面にガッツリ傷がついていることである(写真ではわかり辛いかもしれない)。

まさに筆者の車に傷ついた箇所ではないか。

嫌がらせではないだろう。そんなことをこの好青年がするわけがない。

たまたま、残っているのがこの車しかなかったのだ。

筆者はこの好青年を完璧に信用している。

だがこれでは、今後もしばらくは、バカップルにこの傷を笑われるではないか。
(筆者の妄想)

 

しかし代車とはいえ、客に貸す車がこれでいいのだろうか。

ドアはうまく閉まらないし、ワイパーは写真のとおり錆びている。

はっきり言って、衝撃である。

こんなワイパー、空き地に放置されている車でしか見たことがない。

この車、確実に製造から十年以上経っていそうだし、ちゃんとメンテナンスされているのかも怪しい。

これ、車検通っているのだろうか。
ふとそんな疑問が湧いてくる。

あまりの衝撃で、今時窓が手動であることや、スマートキーでないことや、車内の天井に手すりがないことや、車内が全く清掃されていないことなどどうでもよくなったくらいである。

しかし、贅沢は言うまい。
全ては、車を擦った筆者が悪いのである。

 

最後に付け加えておくと、一点だけ、この車のいいところを見つけた。

それは驚く小回りが効くことである。

駐車も一発。左折も障害物をほとんど気にしなくて良い。
さすがツードア。

 

 

軽って結構いいですね、と思うポジティブな筆者なのである。

 

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