歳のせいだろうか。
ラーメンを食べた後は肌が突っ張り、ゴワゴワする。
ラーメンの脂のせいかもしれない。
脂の多い食べ物は肌を老化させるというが、それが原因なのだろうか。
この肌の変化はショックだった。
若い頃はそんなことなかったのに。
日頃から、妻にはなるべく清潔感、若々しさを保つように言われている。
もちろん筆者自身としても、自ら進んで肌を老化させたいとも思わない。
だが、ラーメンは食べたい。
一時期、毎週末うまいラーメンを求めて食べ歩いていた。
今はそんな暇はないが、ラーメンが好きなのは変わらない。
そこで、ラーメンは月に一度、という制限を設けた。
月に一度だったら、ラーメンのダメージは蓄積しないはずだ。
というわけで、数ヶ月前から実践している。
だがしかし。
この制限、実際にやってみると、思ったよりハードだった。
ラーメン好きには結構辛い。
もちろん、好きなラーメンが月にたった一度しか食べられない、という辛さはある
だがそれだけではない。
もっと辛いのは、冒険心を失ってしまうことだ。
月に一度となると、自然と、絶対うまいラーメンを食べたい、と思う。
この貴重な一回で、美味しくないラーメン、可でも不可でもないラーメンは絶対食べたくない。
もしラーメンのチョイスに失敗すると、残りの一月の気分は最悪である。
後悔に苛まれることになる。
なので、食べるのはいつも同じ店の同じラーメンになってしまう。
始めても店はもちろん、好きな店であっても、他のメニューが口に合わない場合だってある。
過去に何度も失敗しているからこそ慎重になってしまうのだ。
冒険心を失うと、若々しさがなくなる。
かといって、冒険して失敗すれば嫌な目にあう。
また冒険心を取り戻すべくラーメンを食べる回数を増やせば、これはこれで若々しさが失われる。
八方塞がりである。
筆者はこれを、若造りラーメン好きオジサンのジレンマと呼んでいる。
解決策は、失敗してもいいから、新しい店、新しいメニューに挑戦することなのだろう。
そして、失敗した時は、早くそれを忘れ去る。
若いとはそういうことなのだろう、きっと。