プロフィール欄にもあるように、筆者は小説家志望である。
このエッセイで自分のことを筆者と言うのも、プロの小説家に憧れを持っているからに他ならない。
これまで何作か作品を書き上げてきた。
そのうちの2、3を賞に応募したが、箸にも棒にもかからなかった。
自信はあったのに、である。
一次選考すら通らなかったので、本当に作品が編集部に届いたのか、と疑ったくらいである。
そもそも何故小説家を目指しているのか。
理由は三つある。
一つ目は、ストーリーを考えること、物を書くこと、読むことが好きだからである。
昔からそうであった。
漫画も小説も好きであった。
小学生の頃は、弟とよく漫画を描いて見せ合っていた。
想像力を働かせるのが好きなのである。
実は、大学の頃漫画家を目指そうとも思った。
これも作品を描いて応募したが、カスりもしなかった。
絵を描くのは好きだが、圧倒的に絵心がなかったのだ。
二つ目の理由は、自分のペースで仕事ができるからである。
会社勤めだと、起きる時間、寝る時間が決められている。
朝遅くに起きたり、仕事を中断して買い物に出かけたり、自由に過ごしたいのである。
何かに縛られるのが昔から嫌だったのだ。
単にモノグサだとも言える。
そして三つ目。
一番大きな理由が、自分が生きた証を後世にまで残したいから、である。
昔から、生きていることが苦しかった。
何故生きているのか分からず、学校も楽しくなかった。
ずっと生きる意味を探していたが、結局今も分かっていない。
このまま誰からも忘れられて死んでいくのだろうか。
そう考えた時に、自分が生きた証を残そうと思った。
大学生のときである。
何か作品を作れば、それはきっと後世にまで残る。
それが漫画や小説を書くモチベーションになった。
小説家で生計を立てられれば良い。それがベストである。
しかしそれができなくとも、誰かの心に大きく響く作品が一つでも世に出せたらと考えている。
このエッセイは文章書く練習も兼ねている。
面白い人間になれて、文章力も上がる。
妻のおかげである。
妻が筆者を苦しめることが、筆者の成長に繋がっているのだ。
もちろん、本人はそんな意識などないのだが。