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カテゴリー: エッセイ

香港旅行の思い出 その8

翌朝早く、筆者とN君はホテル近くの店でお粥を食べて腹を満たし、病院に向かった。 保険のおばさんがメールでS君の病室番号を教えてくれていたので、受付を経ずにそのまま病室に向かった。 病室は六人部屋だった。 小さな部屋に所狭…

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香港旅行の思い出 その7

S君は英語が苦手だった。 一人で大丈夫だろうか。 S君が運び込まれた診察室を見ながら、ぼんやりと考えた。 夜中にも関わらず、病院内にはたくさんの患者が待合室にいる。 皆一様に元気がないので、雰囲気は悪かった。 さすがにこ…

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香港旅行の思い出 その6

ベッドに横たわるS君の顔は苦痛に歪んでいた。 腰の痛みも増してきているようだった。 さらに血尿が出たという事実が、S君の心に大ダメージを与えたようだ。 もちろん、筆者やN君にとっても衝撃的な出来事であった。 二人とも、た…

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香港旅行の思い出 その5

幸い、S君に外傷はなさそうだった。 穴は自分で出られたし、歩くことも問題なさそうだった。 彼の話によると、車が来たので避けるためにアスファルトの外に出たら、そこに穴が空いていて落ちてしまったということだった。 改めて見て…

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香港旅行の思い出 その4

15分ほど歩いてみたが、登れど登れど一向に展望台は見つからなかった。 最初は広かった道路も、歩を進めるにしたがって細くなっていった。 道路はアスファルトだが、すぐ脇は山肌が見えていて、まるで登山をしているようだった。 お…

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香港旅行の思い出 その3

香港随一の観光名所というだけあって、夜のビクトリアピークは混んでいた。 混むと予想して夕方の早い時間にトラムに乗ったのだが、すでにその時から乗り場には行列ができており、乗車するまで思った以上に時間がかかった。 おかげで、…

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香港旅行の思い出 その1

これまでのエピソードを振り返ってみると、内容は夫婦のことばかりであった。 まずは筆者夫婦の人となりを知ってもらおうと思って書いていたのであるが、決して内容が面白いわけではない。 このエッセイは、面白い話ができるようになる…

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妻を褒める

女性は褒められるのが好きな生きものである。 筆者の妻もそうで、たとえば髪を切ったときに、「似合っているね」などと言ってあげると、喜んでくれる。 逆に、妻が褒めて欲しいことに気づかなかったときは、少々面倒なことになる。 な…

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一人になりたい時間

どんなに仲のいい夫婦だとしても、たまには一人になりたいときもあるであろう。 妻との関係がうまくいっていない筆者なら、尚更である。 喧嘩したとき。 疲れたとき。 邪魔されずにテレビや漫画を楽しみたいとき。 筆者の場合、おお…

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